復録版・大正大雑誌  流動出版   1978(昭和53)年6月 初版  0030-0101-8942  

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あとがき

この本の発行にあたりましては、転載いたしました大正年間に発行された各雑誌の出版元、および各著作権所有者の方々に予めお許しを得てありますが、一部著作権不明の方、ならびに住所不明の方には、あるいは手落ちがあるかと存じます。該当の方がいらっしゃいましたら当社までご連絡下さい。
なお、復元収録の対象雑誌は大正年間に発行された総合、一般雑誌でおもに右頁所載の雑誌を対象にいたしまし。漢字はできるだけ原文に添って旧漢字をつかいましたが、一部当用漢字を併用してあります。仮名遣いは原則として原文のままの旧仮名遣いですが、明らかに誤植と思われるものは出版部で変更させていただきました。ただ見出しについては原文そのままを遣い、割付も出来るだけ印象の再現に心掛けております。以上のことでお気づきの点がありましたらご一報下さい。
またこの本の製作にあたり、国公私立の各図書館、古雑誌愛蔵諸家、各出版社などのご協力とご好意を賜ったことを付記いたします。

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目次(右ページ上段)

大正の夜明けに

先帝の御一週年忌に臨んで感慨極なし 大隈重信/大正国民の新目標 三千年来盆栽に植来りたる公孫樹を大陸に移し植えて世界的に繁茂させねばならぬ 後藤新平/大正青年の進路 新渡戸稲造/近代婦人の自覚の内容 島村泡月
巻頭言 未来を迎ふる心

時論

朝鮮暴動善後策 吉野作造/街頭の群集 大山郁夫/大正世相私観 松崎天民/大正五十年予想漫画 岡本一平/長州人の日本か日本人の日本か 永井柳太郎/婦人も選挙権を要求す 与謝野晶子/白人の世界より有色人の世界へ 田中香涯
天皇陛下冷水摩擦を行はせ給ふ 摂政宮殿下の御高徳 小笠原長生

露西亜過激派革命

露西亜革命の五箇年間 ニコライ・レーニン/レーニン会見記() エチ・ジー・ウエルズ/さらば、レーニンよ!! さらば!! トロツキー/労農ロシヤの彗星レオン・卜ロツキー 黒沢逸夫
日本帝国参戦の目的 浮田和民/朝鮮人の名を金部日本名に変ずべし 中山啓/支那人の眼中に国家なし 内田良平

婦人問題

避妊の可否を論ず 平塚らいてう/娼婦制度の破壊 賀川豊彦/公娼制度撤廃の要求(哀れなる制度の犠牲者-浜田千代子/地獄の生活を顧みて-細野とし子/張店の格子の中から-田辺ひさ/殖民地の酌婦生活-河の女
製糸女工の待遇問題 川島正次郎/信州製糸工場の女 大谷桃子/須磨子の我儘と芝居気巌谷小波/毀れた酒瓶 小山内薫/私は青春の日をしらない 柳原白蓮/公開状-恋の白蓮女子に送る しげる

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=目次右ページ下段=

口絵(カラー)=大正を彩る雑誌群

随筆・エッセイ

幸福な乃木夫人の死 鳩山春子/大杉と荒畑 堺利彦/反自然科学的思想 西田幾多郎/自殺問題と落第生問題 高田早苗/六尺褌論 伊知地季珍/(兇刃に殪れし原敬氏)強過ぎて躓く 三宅雪嶺/父から観た我子の舞台 中村贋治郎/日本裸体美術の受難史 石井柏亭/ある少年の敬礼 嘉納治五郎/よしなし事 菊池寛/キセルの語源 新村出
時事百態-大事件小事件

過激派思想の我邦人に及ぼせる影響について

正しき理解を要す 福田徳三/過激派思想は絶対に乏を排斥せよ 田中萃一郎/社会生活の欠陥に依って 青木精一/雷同を戒めよ 煙山専太郎/過激主義と民主々義 大庭柯公/好奇心と取越苦労 若宮卯之助/日本人は過激的国民に非す 帆足理一郎/混沌より混沌へ 茅原華山/過激思想と日本 室伏高信/油断のならぬ現象 今井政吉/現状打破の精神として 阿野次郎/反対的方面と共嶋的方面 八幡貞人/デモクラットでない人の中に 石田三治
ロシア革命の母レーニン夫人 布施勝治/映画『ポテムキン』 秦豊吉
日米戦ふ可きか 沢田正二郎・曾我廼家五郎・柳家三語楼・森律子・神田伯山
内外時事短評・「憶ひ起す女房一揆/談話室」・コラム

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=目次左ページ上段=

私有農場から共産農団へ 有島武郎/手紙一つ 武者小路実篤/夏目漱石氏の事 高浜虚子
放送雑感 久米正雄/マイクロホンのまへで 久保田万太郎/受話器を耳にして 長田秀雄
市電ストライキの責任 安部磯雄/物価の騰貴に伴ふ俸給の上げ方 町田豊千代・山本唯三郎・昆田文二郎・米山梅吉/東京の大道商人と其の商品 木香生/東京に於ける学生の実際費用 「生活」編集部

大震災

帝都復興と新東京建設案 永田秀次郎/関東震災から得た経験と感想 加藤直士/九月一日、二日の記 小川未明/大震雑記 芥川龍之介/猛火裡に咲く武士道の華(悲壮なる山本校長の最後)鈴木由太郎/罹災児童は何を感じたか(お母さんを呼びながら-鹿納光子・尋六/三日三晩も食はず飲まずに-武藤久子・尋六/真赤な空を眺めて 加藤安子・尋六)/震災後俄に起った新商売 髙田芳麿/コラム=関東大震災と富豪の寄付金
丸の内を中心とせる特殊犯罪 宮澤文作(日比谷署署長)/不良少年少女の研究 斎藤清吾(警視庁警部)ほか/淫魔色魔を退治せよ 坂口鎮雄(警視庁警部)
早慶戦の追懐 信号(サイン)の探偵 鉄棍選手/入営三日間に於ける新兵さん 原田指月・中野修二(画)/北極探険より帰りて アムンゼン
一情婦に与へて女房に対する亭主に心情を語る文 大杉栄/大杉と別れるまで 堀保子

=目次左ページ下段=

誘惑と戦ひ進み来れる余が青年時代 白石元治郎(日本鋼管・社長)/新文壇絵行脚/新語通解/つむじまがりの夏目先生/●文豪警句集/自伝の第一頁(芥川龍之介)/将来の文体について(安倍能成)/文芸ゴシップ/誤植のはなし/雑記帳/一人一言名士曰ク集/懸賞作文《舌》/カフエーの今昔 宇野浩二/●当代女性人気投票 推賞の三氏にエム・シー・シー/彼女の生活(イプシロン子)
相撲縦談 板垣退助/漫画解説-味の素の出来るまで 宮尾しげを
婦人は如何なる広告に最も注意するか/歳末年始の贈答品値段/市町村欄-東京と大阪の人口・地価・物価・多額納税者/従観横観/泥棒隠語番付表

あとがき

大正の主な雑誌 (誌名)、(発行元)の順。は発行元が変わった雑誌

演芸画報-演芸倶楽部/欧州戦争実記-博文館/面白倶楽部-講談社(大日本雄弁会講談社)/女の世界-実業之世界社/外交時報-外交時報社/改造-改造社/解放-大鐙閣→解放社/我観-我観社/学生-冨山房/金がかたき-金倫社/キネマ旬報-黒甕社→キネマ旬報社/教育画報-同文館/キング-講談社/近代思想-近代思想社/苦楽-プラトン社/経済往来-日本評論社/現代-講談社/講談倶楽部-講談社/講談雑誌-博文館/財政経済時報-財政経済時報社/思想-岩波書店/実業之世界-実業之世界社/実業之日本-実業之日本社
社会問題研究-弘文堂書房→同人社書店/淑女画報-博文館/主婦之友-主婦之友社/少年倶楽部-講談社/女性-プラトン社/女性改造-改造社/新杜会-売文社/新小説-春陽堂/新青年-博文館/新潮-新潮社/新日本-新日本社/寸鉄-博文館/生活-博文館/生活と芸術-東雲堂書店/世界の批判-岩永事務所/大観-大観社→実業之日本社/大日本-大日本社/ダイヤモンド-ダイヤモンド社/太陽-博文館/中央史壇-国史講習会/中央公諭-中央公箇公論社/中外-中外社/中外新諭-中外新論社 
東亜之光-東亜協会/東京-実業之日本社/東洋経済新報-東洋経済新報社/独立評論-独立評諭社→民友社/日本及日本人-政教社/日本魂-日本魂社/日本評論-一元社→益進会/人と人-協調会/武侠世界-武侠世界社/婦女界-婦女界社/婦人画報-東京社/婦人倶楽部-講談社/婦人公諭-中央公諭社/婦人世界-実業之日本社/婦人之友-婦人之友社/文芸春秋-文芸春秋社/文章倶楽部-新潮社/文章世界-博文館/冒険世界-博文館/雄弁-講談社/令女会-宝文館/露西亜評論-進文館/我等-我等社